桶のお手入れ方法

当工房の桶、指物製品は塗装などをせず白木の風合いを大切にしております。


ご使用になる際は、一度全体を水にくぐらせて軽く拭いてからお使いいただきますと汚れが付きにくくなります。

 

ご使用後は水洗いをし、水分を拭き取ってから風通しの良い場所で陰干しをしてよく乾燥させてください。

 

中性洗剤は使用しないでください。

 

食器洗浄機、電子レンジ、オーブンで使用することは出来ません。

長期間使用しない場合、乾燥しすぎて木が縮みタガが落ちたり水漏れをすることがあります。

その場合はしばらく水を張っておけば木が膨らみ水漏れは止まります。

それでも直らないときは修繕いたします。
当工房の桶は修理やメンテナンスをしながら使い続けられるよう作られています。
どうぞ安心してご相談くださいませ。


 

 

おひつについて

おひつはさっと水に通し、ふきんで拭いてからご使用ください。
ごはんつぶや汚れが付きにくくなります。

 

ごはんを食べ終わった後にお湯や水を張り数分置いておけばご飯粒も柔らかくなり取れやすくなります。(おひつの中に必要以上に水を張ったままにすると、木が余分な水分を吸い乾きにくくなります。)

お手入れは亀の子たわしが適しています。木目に沿って擦ってください。

亀の子たわしでは必要以上の傷はつきません。

汚れがひどい時にはクレンザーなどをつけてたわしで擦ってください。


おひつを洗った後は、布巾で水分を拭き取り風通しの良いところで十分に乾燥させて下さい。

乾燥が不十分なままご使用になりますと黒ずみの原因となります。

完全に乾燥してからご使用になることが、おひつをキレイに使い続けるコツです。

もっとも良いのは二つのおひつを交代で使うことです。

 

長期間使用しないときは風呂敷など通気性のあるもので包み、保管して下さい。

ビニール袋などで密閉するとヤニが出る場合があります。(ヤニは木の樹脂成分が表面に出てきたものです。)

無害ですが、ベタつきが気になる場合はエタノールで拭き取ってください。

 

 

 

酒器、ぐい呑、コップについて

桶の酒器は、薄く仕上げた軽い口当たりでお酒を木の香りと共に楽しめる器です。

酒器に用いております吉野杉は、古くから酒樽材の名産地である奈良県吉野地方の杉です。
木目が強く風格があり、その香りは特に日本酒に合うと好まれております。
杉桶の酒器で呑むと、まさに樽酒の風味でお酒を楽しめます。
吉野杉は年数が経つほどに色合いが良くなります。

椹(さわら)は特に質の良い木曽の本椹を使用しております。軽く水に強く、さわやかで香りにクセがなくどのような飲み物にも合います。

お手入れは洗剤など使用せずに水洗いをしてください。

水、お茶、ビール、焼酎、日本酒、ウイスキーなどにお使いいただけますが、赤ワインだけは色素が木を染めてしまいますので避けて下さい。

タガの素材は銀、銅、竹などがございます。
銅は古銅色、銀は燻銀色に変わっていきます。

気になるときはタワシに少し歯磨き粉をつけて磨いていただくと輝きが戻ります。

竹タガは長年上手に使い込むと最初の青味が抜け、白竹色になり、そして艶やかな飴色に変わります。

どうぞ末長くご愛用いただけますよう願っております。